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霊感・霊視商法とミニカルト

 

霊視商法と霊感商法

 

マインドコントロールによる人権の侵害は、大規模なカルト教団の中でのみ発生するものではありません。

 

数人規模のグループや、霊能者や占い師などとの一対一の関係の中にも発生します。

 

被害は深刻

 

霊能者を名乗る者から受ける経済的な被害や「奉仕」という名の強制労働の実態などをうかがっていると、その「被害の規模が大きいこと」に驚かされてしまいます。

 

だまし取られたお金の金額は数百万から数千万に及ぶことはざらにありますし、「奉仕」という名目の「強制労働」にしても、ほぼ寝る暇もなく、休日もなく働かされたあげく、勤務中に大けがをしたりする事例も見聞きします。

 

健康によいと称する腕輪やパワーストーン、サプリメントを高額で購入させられるケースや「修行の邪魔になる」という名目で「家族との縁を切らせる」ケースも多いです。

 

このページではこうした霊感商法や霊視商法のマインドコントロールの方法と対処の方法について解説していきます。

 

まず、参考となる事例を紹介します

 

これを参照しながら、霊感・霊視商法のマインドコントロールの手法を検討していきましょう。

 

事例1

 

A子さんは40代の主婦

 

A子さんは病弱な息子が心配で、「不治の病を治せる」と謳いあげる霊能者のもとに相談に行った。

 

霊能者は身だしなみがよく話し方もやわらかく丁寧で、非常に印象がよい人だった。

 

霊能者はA子さんを見るなり、こう言った。

 

「あなたはピンチの時でも気丈にふるまえる精神的に強い方です。しかし内面では依存できる誰かを求めています」

 

「その通りだ」、とA子さんは思った。

 

「なぜこの霊能者は初対面の私の性格を見抜くことができたのだろう?」

 

霊能者は、A子さんの話しを親身になって聞いてくれた。

 

今まで夫の協力を得られず、孤立感を感じていたこと。病弱なのは母親の責任などと義母に責められていたこと。

 

「あなたは大変な人生を歩んでこられたのですね。」

 

「夫に理解されず、辛かったのでしょうが、それでも息子さんのことが大事で、息子さんのためにこれまで頑張ってきたのですね。」

 

霊能者はひとつひとつ大きくうなずきながら、じつくり時間をかけて話を聞いてくれる。

 

こうやって親身に話を聞いてくれていると、霊能者が本当に自分の事を理解し、自分の味方なのだと思えてくる。

 

「私のアドバイスの通りにすれば、息子さんは大丈夫ですよ。」

 

霊能者の言葉にA子さんはほっとした。来てよかったと思った。

 

「あなたは人として非常にいい資質を持っています。ただね・・・」

 

霊能者は急に顔を曇らせ厳かに語りはじめた。

 

「霊視の結果わかったのだけれど、あなたの息子が病弱なのは水子の霊がついているからです、心当たりはありませんか」と言い始めた。

 

A子さんは激しく動揺してしまう。最初の子供を流産していたからだ。

 

なぜ、「この霊能者は、最初の子を流産で亡くしたことを知っているのだろう?何か神秘的な力を持っているのだろうか?」

 

A子さんは次第に恐ろしくなってきた。同時にこの霊能者には本当に霊能力があるのではないか、と思い始めたのだ。

 

霊能者は水子霊を鎮めるため、一日5000円かかる祈祷を200日続けなければならないことを言い渡した。

 

「一括払いで100万円。あなたは払えますか?」

 

 

 

 

あまりに高額な祈祷料なのでA子さんがためらっていると、霊能者はおごそかにこう告げた。

 

「今、ここで決断しないと、あなたの息子さんは水子霊に呪い殺されてしまいますよ。」

 

A子さんは心底恐ろしくなった。ガタガタと震えはじめたA子さんに追い打ちをかけるように、霊能者は話しを続ける。

 

「今のままでは、息子さんだけではなく、あなたも体調を崩したまま死にます。家族の皆さんも早死するか、事故に遭うかです」

 

追い打ちをかけるような霊能者の言葉に、いつもなら冷静なA子さんも頭がぼうっとしてしまい、正常な判断力を失ってしまった。

 

A子さんはとうとう祈祷料100万円を一括払いすることを承諾してしまった

 

祈祷料という金銭的被害も大きいのだが、話はそれだけではとどまらない。

 

霊能者はA子さんに弟子となり自分のもとで修行しろとなどと言い始めた。

 

「水子の霊を、鎮めるためにはあなた自身が、霊能者となり、悪因縁を断ち切らなければなりません。霊能者として、水子霊を鎮め、家族を救うために、私の道場で修行をはじめてください。

 

 

 

 

霊能者の道場は居酒屋の2階にあった。

 

どうも居酒屋も霊能鑑定士が経営しているらしい。

 

Bさんは霊能者になるための修行と称して、飲み屋のチラシ配りや皿洗いなどの雑用をやらされることになった。

 

夕方の3時から深夜2時までの無償労働だ。

 

Bさんは100万円をだまし取られただけではなく、修行と称した労働搾取の被害にもあっている。

 

*事例はすべていくつかの事例を組み合わせたものであり、特定のモデルは存在しません。

 

 

霊感・霊視商法におけるマインドコントロールの手順

 

まず共感し、味方になる

 

霊感・霊視商法のケースでは、霊能者は非常に魅力的に見えます

 

弁舌はさわやかで、物腰も柔らかく、そして相談に来談した人(ターゲット)の話を非常によく聞いてくれ、親身になってくれるのです。

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「自分のことを理解してくれる、自分のことを肯定してくれる」というのは日常生活ではなかなか経験することはできません。

 

自称霊能者は「じっくり話をきいてくれて、親身になって自分を理解しようとしてくれる体験」を与えてくれるのです。

 

これはちょっとした感動の体験です。

 

このように「自分を理解して味方になってくれる人」には人はどうしても依存的になってしまいますし、その言動に批判の目を向けることは難しくなります。

 

また、「共感され理解されている」恍惚とした体験の中においては、通常の日常生活の中では働いている「判断力」や「批判精神」が急激に弱まってしまい、「根拠のない話」や「怪しげな話」を信じてしまうこともあるのです。

 

ターゲットの期待と不安(罪悪感)を事前にリサーチし利用する

 

霊能者に近づいていく方たちにはそれなりの事情があります。

 

・うつやがん、アトピーや糖尿病などの持病に苦しんでいる。

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・自分の家族ががんや糖尿病に苦しんでいる。

 

・結婚や就職など自分の将来について不安がある。

 

こうした悩みは切実であり、悩みをもつことは人として無理もないことです。

 

「悩み」にたいして、「あなたの病気は治る」とか「お子さんの病気は治る」、「あなたの将来は大丈夫です」という具合に安心させてくれることは非常に嬉しいものですね。

 

このように「安心を保障してくれる人」からは人は逃れられません。

 

上の事例では、「私のアドバイスの通りにすれば、息子さんは大丈夫ですよ。」と言ってA子さんを安心させ、ここで心を掴んでいます。

 

「安心を保証する」だけならまだ罪はないのかもしれません。

 

しかし霊感商法の場合、これだけでは済みません。

 

親身に話を聞きながら、「ターゲットが何を恐れているのか」を分析しているのです。

 

ターゲットが何かの理由で強い罪悪感を持っている場合、それを利用される場合もあります。

 

上の事例で、霊能者が親身になって話を聞くのは、「話を聞くことでターゲットの信頼を得る」ということもありますが、「ターゲットが最も怖れているもの」を事前にリサーチする目的もあります。

 

小さな「不思議な体験」の積み上げ

 

人になにかを信じさせるには「不思議な体験」をさせることです。

 

「霊能者」の場合、「小さな不思議な体験」を積み上げさせることに長けているようです。

 

たとえば、「初対面の人が知るはずもない事」を霊能者が知ってたら驚いてしまい、「この人は本当に何か神秘的な力を持っているのではないか?」と思ってしまいますね

 

「この人は何か特別な力を持っているのではないか?」という驚きがひとつでもあれば、あとに話すことがすべてデタラメでも、全部本当のことに思えてしまうのです。

 

上の例で言えば、霊能者が、「あなたはピンチの時でも気丈にふるまえる精神的に強い方です。しかし内面では依存できる誰かを求めています」と初対面の人の性格を言い当てた部分。

 

もうひとつは「霊視の結果わかったのだけれど、あなたの息子が病弱なのは水子の霊がついているからです、心当たりはありませんか」と言われた部分です。

 

他にも例をあげましょう。

 

「この人には初めて会うのに、私のことをよく知っている」

 

「この人に会って、はじめて自分が理解されてるように感じた」

 

「この人の言う通りにやってみたら、体調がよくなった」

 

こうした「不思議な体験」には当然タネも仕掛もあります。

 

 

実際に自分が経験したり、体感した「不思議な体験」はどんなものよりも説得力を持ちます。

 

言い換えれば、「不思議な体験」を偽装すれば、怪しげな予言や教示も真実味をもってしまうということでもあります。

 

 

いわゆる霊感商法や霊視商法は、「不思議な体験の偽装」を実行していると考えてください。

 

上の例で霊能士が使っているテクニックはコールドリーディングと呼ばれるものです。

 

人の性格を占うのに、「あなたは××ですけど反面▽▽です」という言い回しは占い師が頻繁につかう言い回しです。人は相矛盾した性格をもっていることがむしろ自然であり、××ですけど反面▽▽という言い回しをすればたいてい人の性格はあたります。

 

例1
 「あなたはたくさんの人に愛されることを望んでいますが、反面、孤独を愛する面を持っています」
 「あなたは孤独を愛していますが、反面たくさんの人に愛されることを望んでいます」でも可

 

例2
 「あなたは自分のポリシーがはっきりした人ですが、反面流されやすいところもあります」
 「あなたは流されやすい人ですが、反面はっきりとしたポリシーを持っています」でも可

 

「水子がいるでしょう」という問いも非常に多くみられるものです。

 

これは根拠もなくカマをかけているだけなのですが、そういう経験をしてしまった人には非常に大きな衝撃を与えます。

 

根拠のないハッタリの見立てが偶然当たることもあるのです。

 

このケースの場合、何分の1かの確立で起きる偶然が起きてしまい、ターゲットとされたA子さんに大きな衝撃を与えてしまいました。

 

そうした経験のない人には「あなたではなく、親兄弟、親戚かご先祖さまについている」とでも言えば「水子がついている」という鑑定がはずれることがありません

 

そもそも先祖にそういう経験があったかどうかなんて、絶対に検証が不可能だからです

 

恐怖感を与え、不安と罪悪感を増幅し利用する。

 

この次の段階ではいよいよターゲットを脅しにかかります。

 

水子の霊障に、先祖の障り、環境霊・・・

 

家系図が小道具としてよく使われるようです。

 

霊障だの因縁だのを持ち出しながら、ターゲットに恐怖心を持たせます。

 

・「あなたが病気になったのは先祖の悪い因縁があるからだ。」

 

・「あなたは過去生において、罪を犯してきたのだ」

 

・「現在が苦しいのは、あなたの幼児期の育てられ方が悪かったからだ。」

 

・「水子の霊があなたにとりついている。病気がなおらないのはそのせいだ」

 

そして、ターゲットとして狙われた方ががもともと持っていた「罪悪感」やら「不安」が意図的に増幅されているのです。この点が、霊感商法の特徴といえると思います。

 

水子の霊がよく登場するのは、それが女性の罪悪感を刺激するからです。

 

誰にだって、「心の傷」はあるものです。「悔いても悔いきれない出来事」は「「あのときこうしてあげればよかった」という思いとともに無意識の中に沈んでいるものです。

 

いまさら取り返しのつかない出来事を抉り出し、「不幸のタネはあなたの責任」と責めたてて、被害者の精神状態を極度なストレス状況に陥れ、「助かる道」として霊能者への服従と高額な金銭を要求するのです。

 

供養やら除霊やら仏具や仏像の購入など・・・高額な金銭が要求されます。

 

除霊や供養などを断ると、次のような殺し文句でさらなる脅しをかけられます。

 

・「まあ、決めるのはあんただが、重い因縁背負って、霊障が既にで出している状態で、このまま悪くなる一方の悲惨な人生を歩むなんて」

 

・「お祀りとか仏事は女の役目。いちいちご主人に相談してやってられないよね。ご主人や子供の幸福のためにあなたが頑張らなくちゃ」

 

・「わかっていてやらないのが、ご先祖様や水子に対して一番罪作りだからね」

 

・「今、あなたは試されているんだよ・・・・・精一杯の心を」

 

「霊・因縁・たたり」 柿田睦男 かもがわ出版72〜73ページを引用させていただきました。

 

修行などと称して、無償労働に駆りたてる。

 

霊感商法の被害は金銭の搾取にだけはとどまりません。

 

「霊能者になるために修行しなさい」などと脅され、霊能者のビジネスに対して無償労働させられるケースもあとを絶ちません。

 

霊能者の販売するパワーストーンやスピリッチュアルグッズを販売させられたり、霊能者のアシスタントとして、あらたなターゲットの勧誘に協力させられたり・・・

 

その実態は悲惨なものだと言わざるをえません。

 

霊感・霊視商法への対応の方法

 

金銭被害、労働搾取などの被害の実態を明確にする。

 

霊感・霊視商法・ミニカルトの場合、加害者たる自称「霊能者」を刑事告発したり、民事にて賠償請求できることがあります。

 

そのために、被害の事実を第三者にもわかりやすく、明確にしておくことをお薦めします。

 

たとえば祈祷料などを脅しとられた場合など、そのお金が動いた日時や、どのようなことを言われて、どのような名目ではらったのか、どうやって払ったのかを明確にしておきます。

 

そのため、領収書、霊能者の説法、案内ビラなどは記録に残しておいてください。

 

不当な勧誘や脅迫などは録音をしておく方法もあります。

 

家族が霊能者の信者になっているケース

 

家族の方が霊能者グループに深くかかわってしまっている場合、頭ごなしに本人の話を否定したりしてもうまくいかない場合がほとんどです。またすぐにやめさせることも難しいと思います。

 

こうしたケースでは、本人とのコミュニケーションを再構築し、その中で霊感商法や霊視商法の危険性を伝えていく方法が有効です。

 

小規模のカルト集団の場合、加害者たる自称霊能者や教祖と直接交渉する方法もあります。

 

コミュニケーションや説得の手法はカルト宗教メンバーへの脱会説得の手法を参考にしてください。

 

 

霊感商法の被害に遭っている当事者の方へ

 

まず、ご自身がが理不尽な虐待や金銭搾取に遭っていないかどうかを、そして自分がその霊能者を「どうして信じることになったのか」そのきっかけをもう一度考えてみてください。

 

たとえば「予言が当たったり」、「知らないはずのないことを知っていたり」、「突然光に包まれたり」、「熱い塊が背中を登って行った」ような神秘な体験のことです

 

今の状況が辛いものであり、なんとか抜け出したいと考えておられるなら、ぜひりんどう相談室にご相談ください。

 

あなたの大切な人生と財産を守っていくために。

 

繰り返しますが、子孫を祟る「先祖」や「水子」など絶対に存在しません。

 

 

心の相談室 りんどうは霊感・霊視商法の被害に苦しんでおられる方への相談を受け付けています。
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参考ページ

 

マインドコントロールについて

 

 

カルト宗教メンバーへの脱会説得の手法

 

 

カルト脱会への5つの階段

 

 

カルト宗教からの脱会の方法〜脱会届の見本

 

 

カルト体験からの心身の回復

 

 

 


 
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