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ミニカルトと霊感商法

 

マインドコントロールによる人権の侵害は、大規模な宗教団体の中でのみ発生するものではありません。

 

数人規模のグループや、霊能者を名乗る教祖や占い師などとの一対一の関係の中にも発生します。

 

被害は深刻

 

経済的な被害や「奉仕」という名の強制労働の実態などをうかがっていると、「名の知れた団体」以上に被害の規模が大きいことに驚かされます。

 

だまし取られたお金の金額は数百万から数千万に及ぶことはざらにありますし、「奉仕」という名目の「強制労働」にしても、ほぼ寝る暇もなく、休日もなく働かされたあげく、勤務中に大けがをしたりする事例も見聞きします。

 

健康によいと称する腕輪やパワーストーン、サプリメントを高額で購入させられるケースや「修行の邪魔になる」という名目で「家族との縁を切らせる」ケースも多いです。

 

いくつかの事例を紹介します。
 (事例1から3は日本脱カルト協会会報12号−特集「小さな議論ある集団ーから一部修正のうえ引用させていただきました。)

 

事例1
子育て支援」などと称し接近し神様がついていると称する教祖が「霊道」「鑑定」なるものにて信者を勧誘する。

 

メンバーに「神様を降ろした」、「浄化する」、「悪い波動」などと言い、「開運セミナー」その他に従事させる。

 

信者を離婚させ、同居させる。「悪霊をとるなどと言いつつ暴行を加えるなどし、お布施その他などで被害総額は信者二人で総額2000万円にのぼった。

 

事例2
姓名判断を行う占い師。来訪したお客さんに「このままでは不幸になる」などと脅しをかけて鑑定。印鑑、数珠などを購入させる。最初は数千円だが、のちに改名させるなどして30万円前後を払わせる。

 

来訪した人に鑑定士になることを薦め、その過程で「不幸が伝染する」などと脅し家族や友人との縁を切らせる。弟子の鑑定士にフランチャイズとして会社を設立させ、無償労働をさせ、借金をさせて資金投入をさせる。

 

毎月50万円の顧問料をとり、売上金の30%を上納させ、脱会すると「指導料返還」を請求される。

 

ボランティアサークルや音楽教室、運動クラブの指導者と生徒、小さな会社などにおいても、人権の侵害が見受けられることがあります。

 

事例3

 

音楽教室を主宰する夫婦が、いったん生徒となった学生を精神的に支配。

 

生活のすべてを報告させ、学校の課外活動を一切認めない。

 

話をするときに直立不動の対応を求め、教室に入りびたりにし、親に活動を関与させない。毎月十数万円の月謝を払わせ、障碍児へのポランティア授業に尽くさせる。

 

退会する場合は、皆の前で怒鳴り、他の学生らにより尾行させ、説得させる。

 

 

ミニカルトのマインドコントロールの手順

 

「共感してくれること」の危うさ

 

個人カルトの場合、教祖は非常に魅力的に見えるようです。

 

弁舌はさわやかで、物腰も柔らかく、そして相談に来談した人(ターゲット)の話を非常によく聞いてくれ、親身になってくれるようです。

 

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「自分のことを理解してくれる、自分のことを肯定してくれる」というのは日常生活ではなかなか経験することはできませんが、個人カルトの教祖は「じっくり話をきいてくれて、親身になって自分を理解しようとしてくれる体験」を与えてくれるのです。

 

これはちょっとした感動の体験です。

 

このように「自分を理解してくれる相手」には人はどうしても依存的になってしまいますし、その言動に批判の目を向けることは難しくなります。

 

現実離れした予言や理屈も、教祖に対する信頼感がある限り、疑問をもつことは難しくなります。

 

また、「共感され理解されている」恍惚とした体験の中においては、通常の日常生活の中では働いている「判断力」や「批判精神」が急激に弱まってしまい、「根拠のない話」や「怪しげな話」を信じてしまうこともあるのです。

 

 

小さなリアリティの積み上げ

 

人になにかを信じさせるには「体験」をさせることです。

 

いわゆるミニカルトや「霊能者」の場合、「小さなリアリティ」を積み上げさせることに長けているようです。

 

「この人に会って、はじめて自分が理解されてるように感じた」

 

「この人の言う通りにやってみたら、体調がよくなった」

 

「この人の言う通りにやってみたら、神秘的な体験ができた」

 

「この人には初めて会うのに、私のことをよく知っている」

 

実際に自分が経験したり、体感した事実はどんなものよりも説得力を持ちます。

 

言い換えれば、神秘体験を偽装すれば、怪しげな予言や教示も真実味をもってしまうということでもあります。

 

 

いわゆる霊感商法やミニカルトは、「神秘体験の偽装」を実行していると考えてください。

 

「先祖の因縁」だとか「水子の祟り」だとか・・・このような話にリアリティを持たせたり、病気や偶然起こった不幸な事故に「因縁」だとか「カルマ」だとか言って無理やり意味を与えることにより、ターゲットに恐怖心を与ることにより、自分から離離れられないように仕向けているのです。

 

ひとつ例を紹介しましょう。

 

事例4

 

花子さんは40代後半の女性。最近知り合ったBさんの強いすすめで「娘の結婚運」を占ってもらうために霊能者を名乗る霊能士に出会った。

 

「あなたの娘さんは最近、大切な人と別れたばかりでしょう?その人は妻子ある人ですね」 「あなたの兄弟のなかで、最近交通事故に遭った人がいますね」

 

この霊能士の言葉に花子さんはびっくり?!すべて本当のことだったからだ。

 

「どうして、今日はじめて会ったはずなのに、この霊能士には娘のことがわかるのだろう?」

 

*解説 自分しか知らないことを他人が知っていることは大きな衝撃ですし、こうした経験をすると「霊能士にはなにか特殊な能力があるのでは」と考えてしまいます。ここで相手の言葉を信じてしまうと、後から語られるでたらめな言動も「本当のこと」と感じてしまうのです。

 

霊能士はおごそかに言葉を続けた。

 

「あなたの七代前のご先祖様に殺傷の因縁があり、その時に斬られた人がの祟りがあなたの運気を妨害しているのです。殺傷をしたあなたの先祖もその時の因縁で地獄の底で苦しんでいます。」

 

「このままではあなたばかりではなく、あなたの娘さんも事故に遭いますよ」

 

「先祖の因縁を清めるために、一日5千円の祈祷を百日間続けなければならない。そのためには総額の50万円を一括で払ってください」

 

怖くなった花子さんは、祈祷料を払うことにした。

 

持ち合わせの現金がなかったので当日消費者金融から借金することとなった。

 

*解説   霊能士を紹介した友人のBさんが花子さんの娘さんの個人情報をC霊能士に流していたのです。

 

Bさんと霊能士はグルです。Bさんは花子さんからそれとなく娘さんの情報を聞き出して、霊能士に伝えていました。

 

最初からAさんを詐欺にはめることを目的にBさんはAさんに近づいていたのです。

 

ターゲットの期待と不安(罪悪感)を操作する

 

霊能者やミニカルトに近づいていく方たちにはそれなりの事情があります。

 

・うつやがん、アトピーや糖尿病などの持病に苦しんでいる。

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・自分の家族ががんや糖尿病に苦しんでいる。

 

・結婚や就職など自分の将来について不安がある。

 

こうした悩みは切実であり、悩みをもつことは人として無理もないことです。

 

「悩み」にたいして、「あなたの病気は治る」とか「お子さんの病気は治る」、「あなたの将来は大丈夫です」という具合に安心させてくれることは非常に嬉しいものですね。

 

このように「安心を保障してくれる人」からは人は逃れられません。

 

またいわゆる「神秘体験」を経験してしまうと、霊能者の言動は一層の真実味を増してしまいます。

 

「安心を保証しする」だけならまだ罪はないのかもしれません。

 

許しがたいのは、ターゲットの「不安」や「罪悪感」を増幅し恐怖心を植え付けることです。

 

・「あなたが病気になったのは先祖の悪い因縁があるからだ。」

 

・「あなたは過去生において、罪を犯してきたのだ」

 

・「現在が苦しいのは、あなたの幼児期の育てられ方が悪かったからだ。」

 

・「水子の霊があなたにとりついている。病気がなおらないのはそのせいだ」

 

このように、ターゲットとして狙われた方ががもともと持っていた「罪悪感」やら「不安」が意図的に増幅されているのです。この点が、霊感商法の特徴といえると思います。

 

誰にだって、「心の傷」はあるものです。「悔いても悔いきれない出来事」は「「あのときこうしてあげればよかった」という思いとともに無意識の中に沈んでいるものです。

 

いまさら取り返しのつかない出来事を抉り出し、「不幸のタネはあなたの責任」と責めたてて、被害者の精神状態を極度なストレス状況に陥れ、「助かる道」として霊能士への服従と高額な金銭を要求する・・・・

 

このような行為は許してはならないものだと思います。

 

先祖や使者が今を生きる人間に祟りをなす、などという教えは仏教にもキリスト教にも、イスラム教にもありません。

 

対応の方法

 

入信しておられる方が霊能者やグループに深くかかわってしまっている場合、頭ごなしに本人の話を否定したりしてもうまくいかない場合がほとんどです。またすぐにやめさせることも難しいと思います。

 

本人とのコミュニケーションを再構築し、その中で霊感商法やセミナーのの危険性を伝えていく方法が有効です

 

 

コミュニケーションや説得の手法はカルトメンバー脱会へのプロセスと説得手法を参考にしてください

 

霊感商法の被害に遭っている当事者の方へ

 

占い師やら自称霊能者の被害に遭われている方は、まず自分自身を振り返ってみてください。

 

自分自身が理不尽な虐待や搾取に遭っていないかどうかを、そして自分がその詐欺師を「どうして信じることになったのか」そのきっかけをもう一度考えてみてください。

 

たとえば「予言が当たったり」、「知らないはずのないことを知っていたり」、「突然光に包まれたり」、「熱い塊が背中を登って行った」ような神秘な体験のことです

 

今の状況が辛いものであり、なんとか抜け出したいと考えておられるなら、ぜひりんどう相談室にご相談ください。

 

あなたの大切な人生と財産を守っていくために。

 

繰り返しますが、子孫を祟る「先祖」や「水子」など絶対に存在しません。

 

よろしければカルト宗教からの脱会方法と脱会届の見本をご覧ください。

 

心の相談室りんどうでは自称霊能者による霊感商法やミニカルトによって受けた被害の相談を実施しています。

 

よろしければご利用ください。

 

 

心の相談室 りんどう 室長  馬場健一

 

プロフィール

 

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参考文献

 

日本脱カルト協会会報第12号ー特集「小さな議論ある集団」−
日本脱カルト研究会報第8号 特集 自己啓発セミナー

 

 

参考ページ

 

マインドコントロールについて

 

 

カルト宗教メンバーへの脱会説得の手法

 

 

カルト脱会への5つの階段

 

 

カルト宗教からの脱会の方法〜脱会届の見本

 

 

カルト宗教脱会後の心身の不調と回復について

 

 


 
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